トピックス,エネルギー編

JAL、森空バイオリファイナリー合同会社に出資。2027年、純国産バイオエタノール製造へ、プラント建設始動。(2025.10)

 日本航空㈱(JAL)は、国産木材由来のバイオエタノールを用いた持続可能な航空燃料(SAF)の実現に向けて、森空バイオリファイナリー合同会社(代表社員:日本製紙㈱)に出資した。
 森空バイオリファイナリーは、日本製紙㈱、住友商事㈱、Green Earth Institute㈱(GEI)の3社が2025年7月に設立した合弁会社で、「森空プロジェクト」の一環として、「木質バイオマスを原料とするバイオエタノールおよびバイオケミカル製品の製造販売事業」の実現を目指している。宮城県にある日本製紙の岩沼工場内に実証プラントを建設し、製材端材などの東北地域の持続可能な森林資源を原料に、GEIが開発した低炭素・低コストのバイオエタノール生産技術を活用し、2027年から年産1,000キロリットル以上のバイオエタノール製造を目指す。
 JALはこれまで10年以上にわたりバイオ燃料の普及推進に取り組み、2025年3月から森空プロジェクトにも参画してきた。このたび、SAF利用者の立場である航空会社として出資することで、国産木材由来の純国産SAF事業の実現に貢献する。

 2025年10月3日には、日本製紙の岩沼工場内で、実証プラント建設予定地の地鎮祭が執り行われた。この実証プラントは2026年度中の竣工を目指しており、2030年までに年間数万キロリットル規模のバイオエタノールおよびバイオケミカル製品を生産可能な商用プラント稼働を目指す考えだ。

詳しくは、→https://press.jal.co.jp/ja/release/202510/009076.html

2025-10-10 | Posted in エネルギー編, トピックス |