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住友林業、京大発ライノフラックスと協業を本格化。高効率木質バイオマス発電技術の小規模実証試験に成功(2026.5)

 住友林業㈱と京都大学発スタートアップ企業のライノフラックス㈱(京都府京都市)は、高効率木質バイオマス発電技術の社会実装に向けた協業を本格化する。両社はライノフラックスが開発する高効率バイオマス発電技術を用いた小規模実証機(1kW)による実証試験を4月に完了した。120時間以上の連続運転に成功し、安定した発電とともに高純度(99.9%)のCO2の分離・回収を確認したと発表した。

 本技術は従来のボイラー・タービン方式によるバイオマス発電とは異なり、燃焼を伴わず化学反応を活用して木質バイオマスから電力と高純度CO2を同時に生成できる点が特長。分散型エネルギーシステムやカーボンリサイクル分野での活用が期待される。両社は今後、実証をさらに進め発電設備の早期商用化を目指す。

 住友林業は木質バイオマスのさらなる価値創出に向けて、未利用木材をエネルギーや回収したCO₂の活用につなげる循環型の仕組みの構築について検証を進める。未利用木材の活用により新たな木材需要を創出し、再造林の促進と森林の若返りを図る。これにより、森林資源の持続可能な循環利用を実現するとともに、CO2排出量の削減に貢献し、脱炭素社会の実現を目指す。

■小規模実証試験の概要                                                               

 ライノフラックスが開発した「湿式ケミカルルーピング技術」を活用した次世代バイオマス発電プラントの商用化を目指して、両社はライノフラックスのラボ内に設置した1kWプロトタイプ機で小規模実証試験を2025年9月から開始した。その結果以下の成果を得た。

<小規模実証試験 概要>

●試験期間:2025年9月~2026年4月                                                       ●実施場所:ライノフラックス研究所内
(京都府京都市西京区御陵大原1-39 京大桂ベンチャープラザ)                                       ●実証結果                                                                        

・120時間以上の連続運転に成功/・目標とする安定した発電効率を達成/・発電と同時に高純度(99.9%)CO₂の分離・回収を確認/・現地実証試験(2027年以降実施)の設備詳細の検討開始

※1 1kWは最小商用プラント(100kW級)の100分の1規模。

<技術の特長>

 ライノフラックスの「湿式ケミカルルーピング技術」は、火を使わず、金属イオンを含む水溶液の化学反応でバイオマスを電力と高純度CO2に変える独自技術。小規模でも高い発電効率を実現し、発電過程で発生するCO2を99.9%以上の高純度で分離、回収可能である。水分の多いバイオマスにも対応できることや発電効率が高いといった優位性がある。

<事業展開イメージ>

詳しくは、→https://sfc.jp/information/news/2026/2026-05-29.html

https://rhinoflux.com/posts/FqpP4u_I

 

2026-06-01 | Posted in エネルギー編, トピックス, バイオ燃料等 |