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東レ、100%バイオベースナイロン66の製造技術確立。でんぷん残渣~ムコン酸~アジピン酸の利用(2026.5)
2026年5月28日、東レ㈱は、2023年から継続してきたPTT Global Chemical Public Company Limited(タイ・バンコク:GC)との取り組みにおいて、でんぷん残さを原料とし、発酵技術により得られるムコン酸を起点に、アジピン酸およびそれを用いた100%バイオベースナイロン66までを一貫して製造する一連の製造技術を、世界で初めて確立したと発表した。
世界的に温室効果ガス排出の削減や化石資源への依存の抑制が求められる中、化学産業では、食料と競合しないバイオマス原料など再生可能資源の有効活用が注目されている。キャッサバパルプは、食料用途向けに大量に栽培されているキャッサバイモからでんぷんを製造する過程で発生する残さであり、安定的な調達が見込める原料である。このような未利用資源を高付加価値品に転換することで、新たな農地拡大を必要とせず、ILUC(間接的な土地利用変化)リスクの低減につながる。
今後は、ムコン酸およびアジピン酸製造のスケールアップとコストダウンに取り組むとともに、2028年度の100%バイオベースナイロン66を用いた繊維製品の販売開始を目標に、サプライチェーン構築を進めていく考えだ。
なお、本内容は、「経済産業省・令和5年度補正「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(我が国企業によるインフラ海外展開促進調査)」にて得られた成果である。

キャッサバパルプ(でんぷん残さ)からナイロン66製品ができるまでのフロー
詳しくは、→https://www.toray.co.jp/news/article.html?contentId=r6zl7bud
