トピックス,エネルギー編

丸紅、ExxonMobil進める米・低炭素水素・アンモニア製造PJ参画。日本向け供給の共同検討(2025.5)

 丸紅㈱とExxon Mobil Corporationは、ExxonMobilが米国テキサス州・ベイタウンで開発を進める低炭素水素・アンモニア製造プロジェクトへの丸紅の参画および本プロジェクトから生産される低炭素アンモニアの長期引き取りに係る契約を締結した。また、新エネルギー事業分野におけるさらなる協力を目指す覚書も締結した。丸紅は、本プロジェクトから引き取った低炭素アンモニアを、㈱神戸製鋼所100%出資子会社の㈱コベルコパワー神戸が所有・運営する神戸発電所等への供給を計画している。

 本プロジェクトは、年間約90万トンの低炭素水素、および年間約100万トンの低炭素アンモニアの生産を予定しており、稼働開始時には世界最大規模となることが期待されている。また製造時に排出されるCO2の約98%を回収することで、ブルーアンモニア案件としては、極めて低い炭素集約度、ひいては業界最高水準の脱炭素化を実現する見込み。最終投資決定は2025年後半を予定している。

 丸紅は本プロジェクトへ出資参画し、本プロジェクトで生産された低炭素アンモニアのうち、年間約25万トンを神戸発電所等、日本の最終需要家向けに供給する計画であり、コベルコパワー神戸は、2030年度までに既存燃料との20%の混焼を神戸発電所にて開始し、同火力発電所のCO2排出量を削減する計画だ。

 丸紅とExxonMobilは本プロジェクトを通じ、新エネルギー事業の礎となる、米国・日本間での低炭素水素・アンモニアのサプライチェーンを構築するとともに、日本国内外の発電事業および製造業の脱炭素化や雇用の創出への貢献を目指す考えだ。

Baytown Low-Carbon Ammonia Plant

詳しくは、→https://www.marubeni.com/jp/news/2025/release/00021.html

2025-05-09 | Posted in エネルギー編, トピックス |