トピックス,エネルギー編

東京電力HD、東京都グリーン水素製造施設整備PJの共同事業者に採択。中央防波堤外側埋立処分場(江東区)において(2025.6)

 2025 年6月20日、東京電力ホールディングス㈱は、東京都産業労働局が公募した「中央防波堤外側埋立処分場におけるグリーン水素製造施設の整備プロジェクト」に応募し、6月12日、東京都との共同事業者として採択された。

 カーボンニュートラル社会の実現に向けては、再生可能エネルギーの利用拡大が重要となりますが、太陽光や風力など一部の再生可能エネルギーは、発電量が季節や天候に左右され、コントロールが困難という課題がある。 こうした中、水素は長時間にわたり大量のエネルギーを貯蔵可能という特徴があり、再生可能エネルギーの抱える課題を解決する、調整力としての役割が期待されている。さらに、水素はエネルギーとして燃焼する際にCO2を排出しないほか、再生可能エネルギーなどの脱炭素電源により製造されるグリーン水素は、製造時にもCO2を排出しない利点がある。

 本プロジェクトは、そのような特性を有する水素を活用したプロジェクトであり、同社は東京都と共同で、中央防波堤外側埋立処分場(東京都江東区)における「メガワット級の太陽光発電設備」に併設した「グリーン水素製造設備」の基本設計を行う。 具体的には、山梨県米倉山での実証をはじめとした太陽光発電及び水素製造事業等の実績を踏まえ、2025年度中に容量1,000kW以上の太陽光発電設備や、100Nm3/h程度の能力を有する水電解水素発生設備、圧縮水素トレーラーや圧縮水素カードルで運搬するための高圧ガス製造設備など、高品質な水素を安定的に製造・供給するために必要となる設備の基本設計を行う。また、原料となる水供給や電力供給及び排水処理のための設備、管理のための事務所や設備を格納する建屋などの設計も行う。

 同社は、本プロジェクトを通じて、国内における再生可能エネルギーおよびグリーン水素の更なる普及拡大に取り組み、カーボンニュートラル社会の実現を目指していく考えだ。 

詳しくは、→https://www.tepco.co.jp/press/release/2025/pdf2/250620j0101.pdf

2025-06-22 | Posted in エネルギー編, トピックス |