トピックス,エネルギー編

フィンランド・Energiequelle社、同国初グリーン水素PJ開発へ。オウル市と製造プラント、補給ステーション建設で合意(2025.4)

 フィンランド・Energiequelle社は、オウル・グリーン水素パーク・プロジェクトの計画承認を取得した。これは同社にとってフィンランドにおける初の公共水素プロジェクトであり、ヘルシンキの北600キロメートルに位置するオウル市で開発される予定。プロジェクトの第一段階には、最大出力5MWの水素製造プラントと、バスおよび大型商用車用の水素燃料補給ステーションの建設が含まれる。

「適切な市場条件が整えば、第一フェーズは2028年までに完成する見込みである。しかしながら、これは大規模な産業プロジェクトであり投資であるため、今回受領した計画承認は、具体的な投資決定に向けた最初のステップの一つに過ぎない。このような規模のプロジェクトでは、計画と調査は常に慎重に実施される」と、Energiequelle社の新規事業開発責任者である Karl Schultheis氏は述べている。

 次のフェーズでは、水素製造プラントの生産能力を10~50MWに増強し、必要なインフラが整備されれば、計画中の水素パイプラインとオウル港を経由した水素輸出も選択肢の一つとなる。第3フェーズでは、生産能力をさらに100~500MWに増強する予定。プロジェクトのスケジュールと規模は、市場状況と選定された新規グリーンフィールド用地における利用可能なインフラに大きく左右される。

 オウル市は、同じ工業用地に合計3つの新しい水素製造および処理プラント (Energiequelle プロジェクトを含む)を確保しており、その合計潜在容量は最大 1500MW になる。

詳しくは、→https://www.energiequelle.de/en/blog/energiequelle-launches-its-first-hydrogen-project-in-finland

2025-04-19 | Posted in エネルギー編, トピックス |