研究情報

コスモエネルギーHDと静大、海水の電気分解で低コストのグリーン水素製造の共同検討開始(2025.3)

 コスモエネルギーホールディングス㈱と国立大学法人静岡大学は、海水の電気分解による経済性の高いグリーン水素製造に向けた共同検討に関する契約を2025年1月6日に締結したと発表した。

 グリーン水素は、回収したCO2を有価物へ変換・資源化する技術(Carbon dioxide Capture and Utilization:CCU)で、CO2を別の物質へ変換する工程において必要不可欠な要素である。しかし、日本国内では電力コストが高く、水の電気分解によるグリーン水素製造は価格が高騰しており、CCUの実現における大きな課題となっている状況である。そのため、CCUの実現にはより経済性の高いグリーン水素製造技術が求められている。

 コスモエネルギーグループは、自社操業に伴うGHG排出量を2050年にScope3を含めたカーボンネットゼロを目標に掲げており、その実現に向けてCO2の分離回収技術(Carbon dioxide Capture and Storage :CCS)や、CCUの開発に取り組んでいる。

 静岡大学は、電気化学を応用し、海水中に溶解しているミネラル分によりCO2を固定化するとともに、海水の電気分解により水素を製造するCarbon dioxide Ocean Capture and Reuse(COCR)技術を開発、特許を有している。この技術を活用することで、グリーン水素製造プロセスにおいてCO2から有価物の製造・販売を検討することができる。これにより、グリーン水素製造工程での固定費の削減を図ることができ、既存グリーン水素に比べ経済性の高いグリーン水素製造を行うことが可能になるす。

 コスモエネルギーグループは、グリーン水素製造に必要となる再生可能エネルギーを、グループ会社であるコスモエコパワー㈱より調達することが可能である。また、石油精製において海水を大量に使用し、海水をくみ上げる設備を有している。

 本共同検討では、コスモエネルギーグループが持つ再生可能エネルギー由来の電力、海水をくみ上げる設備と、静岡大学が持つCOCR技術を組み合わせることで、より経済性の高いグリーン水素を製造し、CCU技術の活用によるCO2削減に向けた技術開発を推進していく考えだ。

詳しくは、→https://www.cosmo-energy.co.jp/ja/information/press/2025/250326-01.html

2025-03-27 | Posted in 研究情報 |