ニュース情報/政策関連
印・石油天然ガス省、2024年バイオエタノール混合率15%達成し、2025年20%目標を発表。(2024.10)
インド・石油天然ガス省(Ministry of Petroleum & Natural Gas)は、インドのエネルギー安全保障強化に向け、2024年にバイオエタノール混合率15%を達成し、2025年までに20%を目標にしていると発表した。
インドは、エタノール混合などの持続可能な方法を採用することで、エネルギーの将来を確保する大きな一歩を踏み出している。世界第3位のエネルギー消費国である同国は、増大するエネルギー需要を満たすために伝統的に石油輸入に依存してきた。この依存はエネルギー安全保障に課題をもたらすだけでなく、外貨の大幅な流出にもつながる。しかし、エタノール混合により、インドは環境問題に対処しながら輸入石油への依存を減らす有望な機会を得ている。サトウキビ加工の副産物であるエタノールはガソリンと混合できるため、化石燃料の消費が削減され、気候変動や公衆衛生問題の一因となる有害な炭素排出が削減される。
エタノールをガソリンに混ぜる取り組みは、2001 年にパイロット プロジェクトとして開始された。しかし、長年にわたり進展は遅く、エタノール生産は停滞したままであった。インドは、一連の包括的な改革を通じて、この取り組みの潜在能力を最大限引き出すことに成功したのはごく最近のことである。これらの改革は、エネルギー安全保障の強化だけでなく、農村経済の活性化によっても、現在大きな成果を生み出している。エタノール生産は、農家に新たな収入源を提供し、農業部門を支え、農村地域の経済成長を促進している。
政府のエタノール混合に対する積極的なアプローチは、2030年から2025年までエタノール混合20%の目標を前倒しするという決定に表れており、持続可能なエネルギー利用への強いコミットメントを示している。第7回G-STICデリー会議で、石油天然ガス大臣のハーディープ・シン・プリ氏は、インドのエタノール混合の成功の拡大と持続可能なエネルギーソリューションへの幅広い取り組みを強調した。彼は、これまでの進歩を認識し、政府はすでに20%のエタノール混合目標を超える目標を模索することにより、将来に向けた計画を開始していることを強調した。この前向きなアプローチは、インドが当面のエネルギー需要を満たすことに焦点を当てているだけでなく、将来の需要に対処するための長期的な持続可能なエネルギーソリューションにも備えていることを示している。
詳しくは、→https://pib.gov.in/PressNoteDetails.aspx?NoteId=153363&ModuleId=3®=3&lang=1