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インドネシアPrabowo大統領、パーム油等バイオエネルギーを最大化。エネルギー自給自足へ(2024.10)
インドネシアの Prabowo Subianto 大統領は、パーム油、キャッサバ、サトウキビ、サゴ、トウモロコシからのバイオエネルギーの生産と利用を最大化することで、インドネシアのエネルギー自給自足を実現することを目標としていると考えを述べた。
「我々は神からバイオエネルギー生産に頼れる植物を授かっており、他国に依存する必要はない。油ヤシなどの植物を使ってバイオディーゼルやバイオガソリンを生産できる。また、バイオエネルギー生産の原料としてキャッサバ、サトウキビ、サゴヤシ、トウモロコシなどの植物もある」と Prabowo大統領は2024年10月20日、ジャカルタの人民協議会(MPR RI)でインドネシア第8代大統領に就任後初の演説で述べた。
同氏によれば、政府はエネルギー自給自足の国家計画を支援するため、エネルギー原料としてこれらの商品の農園を開発する予定だという。バイオエネルギーの生産と利用は、インドネシアを世界最大の再生可能エネルギー生産国として発展させながら、インドネシアの化石燃料輸入への依存を減らすことも目的としていると述べた。
インドネシアはこれまで、発電用石炭を中心に化石燃料に最大70%依存してきた。しかし Prabowo氏は、再生可能エネルギーを増やすことで化石燃料の使用を徐々に減らしていく。バイオエネルギーのほかに、インドネシアは地熱や水力発電所にも頼ることができる。潜在的なエネルギー源を考慮し、政府はエネルギーの国家自給自足の達成に注力していくとPrabowo氏は述べた。
「地政学的紛争が続き、多くの場所で新たな戦争が起こる可能性もある中、我々は最悪の事態に備えなければならない。他国は自国の利益に取り組まなければならない。不都合があれば、他国からエネルギー源を得るのは困難になるだろう。だから、我々はエネルギーを自給自足しなければならない。我々はそれができる」と語った。
Prabowo大統領は、エネルギー自給自足計画を支援するため、政府は関連するすべての規制を改正し、再生可能エネルギー源の開発に対する投資家へのインセンティブ制度を改善すると述べた。
詳しくは、→https://gapki.id/en/news/2024/10/26/prabowo-to-realize-energy-self-sufficiency-through-palm-oil/