ニュース情報/政策関連

経産省、2025年大阪・関西万博に日本館出展。展示公開第1弾・藻類ハローキティがファームエリアで登場(2024.9)

 2025年大阪・関西万博に経済産業省が出展する日本政府館(略称「日本館」)は、「プラントエリア(Plant Area)」「ファームエリア(Farm Area)」「ファクトリーエリア(Factory Area)」の3つの部分で構成し、日本文化の根底にある「循環」の考え方を様々な形で表現し、体験できるものとなる。展示公開第1弾は、藻類(Algae)が主役となる「ファームエリア」の展示の一部を紹介する。

(提供:サンリオ)

1.藻類の魅力と可能性をハローキティが紹介

 人類よりもずっと昔から地球上に広く存在している藻類。普段はあまり意識しないが、昨今、地球温暖化や食料問題といった人類共通の課題を解決し得る「切り札」として注目されている。
 様々な課題を解決する多様な藻類への関心を高めるため、世界中に愛されるキャラクター、ハローキティが藻類になりきって、藻類の持つ魅力と無限の可能性を紹介。日本館内での展示に使用する藻類に扮したハローキティのデザインは、㈱サンリオの協力によって展開する。

2.藻類を培養する「フォトバイオリアクター」により、森林浴のような癒し体験を提供

 エリア内に設置した「フォトバイオリアクター」では、スピルリナという微細な藻類を、少ない水と光エネルギーで効率的に培養し、重なり合った藻類と太陽がもたらすような優しい光が織りなす幻想的な空間を創出し、あたかも森林浴のような癒しの体験を提供する。
ファームエリアでのフォトバイオリアクターなどの藻類の展示は、幅広い生物の育種・培養技術を有する㈱ちとせ研究所の協力によって展開する。

3.バイオものづくり技術の展示
 上記以外にも、日本の最先端の「バイオものづくり」技術に関する展示を行う。(準備が整い次第、公表予定)

参考:2025年日本国際博覧会 日本館について

ごみから水へ、水から素材へ、素材からものへ「循環」を3つのエリアで表現

 日本館は、微生物のはたらきによって、ごみが分解されあらゆるいのちの源でもある水へと姿を変える「プラントエリア」。藻類の力と、日本が誇るカーボンリサイクル技術により、ものづくりの素材が生まれる「ファームエリア」。日本が培ってきた伝統的なものづくり、その心と技を受け継ぐ持続可能なプロダクトと出会う「ファクトリーエリア」の3つのエリアで循環を表現していく。
 また、日本館は、万博会場内のごみを集め、微生物の力によって水やバイオガス等へ分解するひとつの装置となっている。館内では水やCO2などの無機物と、エネルギーを活用して藻類を培養する。日本館で育てられた藻類は、食べものや工業製品といった新たな「もの」へとかたちを変えていく。それらは人々の生活でその役目を終えた後、再びごみとなりやがて自然に還る。パビリオンを一周することで、来場者はその循環の過程をインスタレーションで追体験し、いのちといのちのあいだに存在するものを見つめ、気づき、思いを巡らせる。

詳しくは、→https://www.meti.go.jp/press/2024/09/20240920003/20240920003.html

2024-09-22 | Posted in ニュース情報/政策関連 |