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米連邦政府機関、SAF進捗と統合バイオリファイナリー技術支援へ1,200 万ドル資金提供発表(2024.9)
米国エネルギー省(DOE)、 米国農務省(USDA)、 米国運輸省(DOT)の連邦航空局(FAA) が率いる省庁間チームが、SAFグランドチャレンジ:メトリクスダッシュボードファクトシートを発表した。米国農務省長官Thomas Vilsack氏がミネソタ州セントポールで開催された北米SAFカンファレンス&エキスポで発表した。メトリクスダッシュボードファクトシートは、2030年までに米国で30億ガロンのSAFというSAFグランドチャレンジの目標を達成するために、イノベーションを推進し、SAFの生産と使用を拡大するための取り組みと進捗状況をまとめたもの。
SAF を生産するための革新的な技術を開発することで、米国は米国バイオエコノミーの国内気候目標を達成できるようになる。新しいメトリック ダッシュボード ファクト シートには、連邦政府機関による主な成果が含まれている。
「SAFの国内生産を増やすことは、国家の気候目標の達成に不可欠であり、米国をこの新興市場における世界的リーダーに位置付けることになる」とエネルギー省エネルギー効率・再生可能エネルギー局のAlejandro Moreno次官補は述べた。米国航空部門の持続可能性に対する連邦政府機関の取り組みと投資は、米国経済を活性化し、国家安全保障を強化し、すべての米国人にとってより安全なエネルギーの未来を創造することにもなる」
米国エネルギー省のバイオエネルギー技術局(Bioenergy Technologies Office:BETO)は、SAFグランドチャレンジを支援するため、運輸・産業部門の脱炭素化に向けた統合バイオリファイナリー技術の発展を支援するため、1,200万ドルの資金提供も発表した。この資金提供機会発表(FOA)である2024会計年度統合バイオリファイナリーの拡大は、技術の不確実性を軽減し、バイオマスや廃棄物資源を使用して、低炭素強度のバイオ燃料や生化学物質、特にSAFを生産するバイオエネルギー技術を実証するのに役立つ。