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ネステ社、ISCC、DHLグループは、SAF利用した持続可能性の信用確定、追跡情報を転送する新システム開発(2023.10)

 フィンランドのネステ社、ISCC、DHLグループは共同で、航空会社、物流サービスプロバイダー、企業などの最終顧客が航空トラベルや輸送によるCO2排出量を削減するために、SAFを使用することによって、達成された排出量削減を信頼性をもって報告できるシステムの開発とテストを行った。
 ネステ社とDHLグループは、サプライチェーンの認証において長い歴史を持つ独立したマルチステークホルダーの非営利団体であるISCCによって開発された、ISCCクレジット情報転送システムを試験的に導入した。このシステムは、SAFの使用と関連する持続可能性、つまりGHG 排出削減量が確定され、ISCCが運営するレジストリを介して転送されるものである。

 この新たに開発されたシステムは、SAF取引と関連する持続可能な航空トラベルや輸送の確定と完全な追跡情報を提供する。これにより、SAFを購入する企業とその燃料を使用する航空会社は、信頼性と透明性を持って排出削減を明示することができ、それを気候対策目標に向けて活用できると同時に、不確かな持続可能性の主張やSAFの利用量とそのGHG排出削減量の二重計算のリスクなどを回避できるようになる。
 システムの開発において、ISCCは航空業界全体の主要な関係者と緊密に連携した。このシステムは、組織のバリュー チェーン (スコープ3) 排出量に対処する際のSAFの使用について、Science Based Targets イニシアチブ (SBTi)の航空ガイダンスによって設定された要件と厳密に一致するように設計されている。

詳しくは、→https://www.neste.com/releases-and-news/aviation/neste-iscc-and-dhl-group-successfully-piloted-new-system-enabling-credible-and-traceable-transfer

2023-10-08 | Posted in トピックス |