研究情報
伊藤園とくしま木質バイオマス等5社、茶園でのバイオ炭の効果試験開始。宮崎と鹿児島で(2023.4)
㈱伊藤園(東京都渋谷区)とシン・エナジー㈱(兵庫県神戸市)、くしま木質バイオマス㈱(宮崎県串間市)、㈱堀口園(鹿児島県志布志市)、鹿児島堀口製茶㈲(鹿児島県志布志市)の5社は共同で、バイオ炭の茶園散布による温暖化対策効果の評価試験を2023年春より開始したと発表した。
農林水産省では、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現するため、「みどりの食料システム戦略」を推進しており、農林水産業に伴う温室効果ガスの放出や、化石燃料由来の肥料の使用量を減らすといった環境負荷の低減策を掲げている。「バイオ炭」の農地施用は、「みどりの食料システム戦略」において、地球温暖化対策の手法として農地投入技術の開発を推進されている取組みだ。
試験は、くしま木質バイオマスが宮崎県串間市の大生黒潮発電所において産出する難分解性の炭素を含む炭であるバイオ炭を、堀口園及び鹿児島堀口製茶が展開する志布志市にある約50haの茶園で試験的に散布して影響を評価する。また、温暖化対策効果のみならず、茶園の土壌改良効果(透水性、保水性、保肥性、通気性など)を通じた茶の収穫及び品質に対する影響を評価し、茶の生産性向上にも貢献することを検証する。関係5社は、この取組みを通じて地域の資源循環を推進するとともに、環境配慮型農業の確立による持続可能な茶農業の実現を目指す。
詳しくは、→https://www.itoen.co.jp/news/article/50373/
2023-04-30 | Posted in 研究情報 |