研究情報
米国Compact Membrane Systemsとブラスケム、燃焼後の煙道ガスのCO2回収共同開発契約(2022.12)
低濃度CO2分離回収技術のパイオニアである米国のCompact Membrane Systems, Inc. (CMS)( デラウェア州ウィルミントン)とバイオ製品生産に注力するブラジルのブラスケム(Braskem)は、燃焼後の煙道ガスのCO2回収に向けた炭素膜技術の共同開発契約を行ったと発表した。ブラスケムは、アメリカ大陸で最大規模のポリオレフィン生産を行っている。
パイロットプロジェクトは、1 日あたり少なくとも 1 トン (年間 350 トン以上) のCO2を回収するように設計されており、CMS の炭素回収技術の最初の商用デモンストレーションとなる。ユニットは、ブラスケムの生産設備のプロセスボイラーの煙道ガス供給ストリームを使用する。経済的な実行可能性を検証し、商業規模の膜を使用してCO2の90% を回収を見込んでおり、エンジニアリング会社の選定後、2024 年に設置される予定。
CMS社の炭素膜は、低圧、高温、および有毒物質の存在下でも動作できるため、回収される CO2のコストを抑えることができる。モジュール式で拡張性があり、ブルー水素、鉄鋼、セメントなどの分野でも経済性を維持できるという。
詳しくは、→https://www.braskem.com/usa/news-detail/compact-membrane-systems-inc-and-braskem-announce-carbon-capture-joint-development-agreement-for-a-flue-gas-demonstration
米国CMS社→https://compactmembrane.com/
2022-12-16 | Posted in 研究情報 |