研究情報

コスモエネルギーHD、S-Bridgesに出資・業務提携。植物の無消費素材を有価物化、事業化へ(2025.12)

 2025年12月19日、コスモエネルギーホールディングス㈱は、植物の無消費素材の有価物製造および副産繊維からのバイオエタノール製造事業の加速に向け、S-Bridges㈱へ出資を実行し、業務提携契約を締結したと発表した。

 S-Bridgesは、植物の未利用資源を100%有価物化することをめざしており、食品加工のプロセスで未利用となっている植物素材(茶葉やコーヒー原料など)の食品未加工を含む無消費素材からタンパク質、液肥原料などの有用成分を抽出する「Cell Breaker」システム(CBシステム)を有している。このCBシステムによる有用成分の抽出工程では、セルロース系繊維が副次的に得られる。コスモエネルギーホールディングスは、このセルロース系繊維を非可食由来のバイオエタノールの原料として活用することに着目し、2025年9月よりS-Bridgesと共同検討を開始した。

 本取り組みにより、工場および農場で無消費となっている植物素材を有効活用し、有用成分と同時に得られるセルロースを原料とすることで、原料コストの低減やエタノール製造プロセスの効率化が期待でき、ゼロエミッションに貢献し、サーキュラーエコノミーを実現させる。今後は、国内の食品・飲料工場への展開を通じて、国産由来の安価なエタノール供給や資源循環、エネルギーセキュリティの向上をめざす考えだ。

詳しくは、→https://www.cosmo-energy.co.jp/ja/information/press/2025/251219-01.html

 

2025-12-22 | Posted in 研究情報 |