トピックス,エネルギー編
米・GM、次世代水素燃料電池開発の終了を発表。Hondaとの合弁PJ生産は継続(2025.10)
米国のGeneral Motors(GM)は、2025年10月10日、HYDROTECブランドによる次世代水素燃料電池の開発を中止すると発表した。ホンダとの合弁会社であるFuel Cell System Manufacturing LLCによるデータセンターおよび発電用の水素燃料電池の生産は継続する。
水素は、バックアップ電源、鉱業、大型トラック輸送といった需要の高い特定の産業用途において有望視されているが、燃料電池事業の持続可能な実現への道のりは長く、不確実である。米国では、コストの高さと水素インフラの不足により、燃料電池自動車の普及が制限されている。米国エネルギー省によると、全米で水素燃料補給ステーションはわずか61か所であるのに対し、レベル2以上の高速充電ステーションは25万か所以上ある。
GM は、規模と顧客価値への最も明確な道筋を示すテクノロジーに重点を置き始めている。
GMは、潜在能力をまだ発揮していない水素ではなく、市場で明確な牽引力を持つバッテリー、充電技術、EVに研究開発と資本資源を集中させる予定である。