トピックス,エネルギー編

住友林業、日本製紙等推進の森空(もりそら)PJへ参画。国産材由来のバイオエタノール普及へ基本合意(2025.10)

 住友林業㈱と森空バイオリファイナリー合同会社は9月30日、国産材由来のバイオエタノールの製造・販売事業での提携に向けた基本合意書を締結したと発表した。                                                                                                                                                         

 国産材由来のバイオエタノールを製造するには原料となる木材チップの安定調達が不可欠である。住友林業は森空(もりそら)プロジェクトで使用する国産材の一部調達を担い、安定的な原料調達に貢献する。国産材を原料として使用することで、調達・輸送時の温室効果ガス排出量を抑え、木材のカスケード利用を促進する。

 森空プロジェクトはGreen Earth Institute㈱が有する先進的な技術を活用し、国産材由来の低炭素バイオエタノールの製造を推進している。その中で国産材のCORSIA認証取得を目指す中、住友林業は原料供給の面から支援する。

■森空プロジェクトと経緯

 日本製紙㈱、住友商事㈱およびGreen Earth Institute㈱の3社は2023年2月に「森のチカラを空飛ぶチカラに」をスローガンとする「森空プロジェクト」を発足させた。2025年3月には日本航空㈱とエアバス社が森空プロジェクトに参画してSAF向け原料となるバイオエタノールの生産と普及の推進体制を強化。2025年7月には日本製紙・住友商事・GEIの3社が出資し、バイオエタノールを製造する森空(もりそら)バイオリファイナリー合同会社を設立した。

 住友林業は森林経営から木材建材の製造・流通、戸建住宅・中大規模木造建築の請負や不動産開発、木質バイオマス発電まで「木」を軸とした事業をグローバルに展開しており、バイオリファイナリー事業も推進している。2023年11月にGEIと業務資本提携契約を締結し、木質バイオマスを原料とするバイオケミカル製品について研究開発している。2024年1月には新事業開発部バイオリファイナリー推進室を新設し、バイオリファイナリー技術の開発やビジネスモデルの検証を進めている。

詳しくは、→https://sfc.jp/information/news/2025/2025-09-30-02.html

 

2025-10-02 | Posted in エネルギー編, トピックス |