トピックス,マテリアル他編

蘭・Avantium、FDCA主力工場の第1期稼働に成功。2026年第1四半期に商業販売開始予定（2025.8）

　2025年8月29日、再生可能かつ循環型ポリマー素材のリーディングカンパニーであるオランダの– Avantium NVは、デルフザイルにあるFDCAフラッグシッププラントにおいて、糖脱水（SDH）ユニットおよびすべての付帯システムとユーティリティの立ち上げに成功したとい発表した。この成果は、releafブランドで販売される100%植物由来でリサイクル可能なポリマーPEF（ポリエチレンフラノエート）の主要構成要素であるFDCA（フランジカルボン酸）生産に特化した世界初の商業施設の段階的な試運転と立ち上げにおける重要な技術的成果である。同社は現在、既存のオフテイク契約に基づき、2026年第1四半期に商業販売を開始する予定だ。

　ケミーパーク・デルフザイルに位置するFDCAフラッグシッププラントは、この種のプラントとしては初となるもので、年間最大5キロトンのFDCAを生産するように設計されている。建設は2024年10月に完了し、– Avantiumは施設の各部を段階的に試運転し、稼働を開始している。

　SDHユニットはプラント最大の部分を占め、植物糖をメトキシメチルフルフラール（MMF）に変換するという重要な役割を果たす。MMFはFDCA製造プロセスの重要な中間体。現在、SDHユニットではMMFの生産が順調に進んでいる。SDHの稼働開始は、今年初めに稼働を開始したFDCAフラッグシッププラントのユーティリティシステムおよび補助システム（タンクファームや蒸気システムなど）に続くものである。

　SDHユニットが稼働を開始したことを受け、次のステップは、酸化・精製を行う残りのユニットの試運転と順次起動の最終調整。アバンティウムは、配管と一部の電気部品に品質上の問題があることを確認しました。これらの問題は修理または交換され、残りのユニットの安全かつ確実な起動が確保される

詳しくは、→https://newsroom.avantium.com/avantium-successfully-starts-up-first-part-of-its-fdca-flagship-plant/