トピックス,エネルギー編

DHL Expressとキャセイグループ、アジアでのSAF活用拡大に向け新契約を締結(2025.8)

 DHL Expressとキャセイグループは、航空貨物分野におけるCO2排出量削減を一層促進するため、持続可能な航空燃料(SAF)の新たなパートナーシップ契約を締結した。これにより、キャセイはDHL Expressへ、アジアの3空港発(成田国際空港、ソウル・仁川国際空港、シンガポール・チャンギ国際空港)の国際便向けに使用するため、2,400メトリックトンのSAFを供給する。これらの便は、キャセイグループの貨物航空会社であるエアホンコンによる運航で、DHL Expressの国際エクスプレス輸送を主に担っている。

 本契約の期間は2025年までとなっており、ライフサイクルにおける温室効果ガス排出量について約7,190メトリックトンの削減が見込まれる。これは、エアバス330F型機による香港―シンガポール間のフライト100回分以上に相当する。

 DHL Expressアジア太平洋地区 ネットワークオペレーション&アビエーション担当シニアバイスプレジデントのPeter Bardens氏は、「世界全体の航空燃料消費に占めるSAFの割合は1%未満であるが、航空輸送は依然として、温室効果ガス排出の主要な発生源の一つである。今回、キャセイと連携してアジアでのSAF利用を広げる決定は、SAF生産と需要拡大の流れを後押しする大きな一歩。DHL ExpressはこれまでSAF活用にいち早く取り組んできたが、今後も多くのパートナーやお客様とともに、アジアにおける強固なSAFエコシステムの構築を目指していく」と述べている。

詳しくは、→https://www.dhl.com/jp-ja/home/press/press-archive/2025/08142025.html

2025-08-22 | Posted in エネルギー編, トピックス |