トピックス,エネルギー編
実用化国産SAFが羽田空港で供給開始。東京都と日揮HD推進の国産SAF促進事業通じ生産。(2025.7)
日揮ホールディングス㈱(日揮HD)と東京都、全日本空輸㈱(ANA)、日本航空㈱(JAL)は、廃食用油を原料とした国産SAFで航空機が飛ぶ世界を実現することを目指した「Fry to Fly Project」の一環として様々な取り組みを進めてきた。
このたび、Fry to Fly Projectにおいて日揮HDが東京都と連携して回収した廃食用油を原料の一部として、大阪府堺市の製油所で量産された国産SAFが、東京国際空港(羽田空港)発の定期旅客便へ供給開始されたと発表した。
Fry to Fly Projectにおいて日揮HD及び東京都は、2024年3月より、廃食用油の回収を促進するため「東京 油で空飛ぶ 大作戦 Tokyo Fry to Fly Project」を開始し、都民の皆様の意識改革や行動変容につなげてきた。2025年5月から、東京2025世界陸上の開催を契機として「家庭の油 回収キャンペーン」を展開しており、都庁舎や区市町村に家庭からの油の回収所を設置するとともに、東京2025世界陸上アスリートアンバサダーの北口榛花選手を起用したPRなどで回収を促進することで、さらなるSAFの認知度向上や都民の行動変容につなげていくよう取り組んでいる。
さらに、東京都では廃食油の回収促進に加えて、国産SAFの安定的な供給に向け、海外産SAFとの価格差を助成する「国産SAF利用促進事業」を全国で初めて開始している。
供給するSAFは、日本のSAF製造事業者として初めてISCC CORSIA認証(持続可能な製品の国際的な認証)を取得した合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYが、現時点国内唯一となるSAF製造設備(大阪府堺市コスモ石油堺所構内)で量産した”環境価値”の証明されたSAF。2024年12月には日本国内初となるSAFの大規模製造設備が完成し、2025年4月から日本国内における安定的な国産SAFの製造・供給が開始されるなど、一歩ずつ前進してきた。
詳しくは、→https://www.jgc.com/jp/news/assets/pdf/20250708_11j.pdf