トピックス,エネルギー編
独・INERATEC、初の商業規模プラントで、グリーン水素ベースのe-fuelとe-waxを生産(2025.5)
2025年5月13日、ドイツの 持続可能なe-fuelソリューションの大手プロバイダーであるINERATECは、フランクフルトの先駆的な工場で最初の数リットルの合成e-fuelとe-waxを生産したと発表した。ここには、INERATEC 初の商業規模プラントがあり、この種のプラントとしてはヨーロッパ、そして世界でも最大のPower-to-Liquids (PtL) プラントとなっている。これは、Power-to-Liquid (PtL) 技術を市場対応レベルにまで拡大する上で重要なマイルストーンであり、世界の輸送および化学部門を徐々に脱化石化するという約束を実現するものである。
「この最初の生産は重要な兆候であり、持続可能な燃料生産の新時代の始まりを示している」と同社の共同創設者兼CEOであるTim Böltken氏は述べた。 「この工場により、私たちは長年の規模拡大計画を産業化の現実に変え、合成燃料の利用を可能にし、化石資源への依存を減らしていく」
INERATEC の最初の商業規模の工場はフランクフルト拠点にあり、年間最大 2,500 トンの持続可能なe-fuelと e-waxを生産するように設計されている。工業団地内に位置し、再生可能な水素と生体由来のCO2を使用し、ドロップイン燃料、ワックス、化学薬品にさらに加工される合成炭化水素を生産する。これらの製品は既存のインフラと互換性があり、航空、船舶、化学などさまざまな業界における持続可能な燃料の規制要件を満たすものである。
INERATECは、2016年の設立以来、12を超えるパイロットプラントとデモプラントを納入してきた。同社の技術は、実験室アプリケーションからモバイルアプリケーション、パイロットプラントまで、さまざまな環境で検証されている。ここで工業生産段階が始まり、ここで初めて商業的に意味のある量の製品が利用可能になる。
詳しくは、→https://www.ineratec.de/de/news/ineratec-produziert-erstes-e-fuel-pionieranlage-frankfurt