研究情報

名大・信州大の研究G、太陽光と水を使い医薬品材料とグリーン水素生成に成功。人工光合成で新たな有機物生産法開発(2025.2)

 名古屋大学と信州大学の研究グループは、太陽光と水を活用して、医薬品の材料を含む有用な有機化合物と次世代の再生可能エネルギーとして注目されるグリーン水素の人工光合成に世界で初めて成功したと発表した。
 人工光合成とは、自然界のエネルギー循環を支える植物の天然光合成を模倣した非天然の化学反応であり、化石資源の枯渇などの環境・エネルギー問題の解決に貢献する科学技術として注目されている。これまで、無機化合物を反応原料として用いる人工光合成が盛んに研究されてきた。
 本研究では有機物と水を反応原料として用いて、医薬品の材料などの有用な有機化合物と次世代の再生可能エネルギーでもあるグリーン水素の人工光合成に成功した。成功の鍵は汚染有機物の分解や水の分解(水分解)を促す2種類の無機半導体光触媒の相乗効果・協働作用である。本研究は有機合成を指向した人工光合成という新しい分野の幕開けであり、本研究成果が太陽光や水など再生可能なエネルギーや資源を活用する持続可能な医農薬生産に貢献することが期待される。
 本研究成果は、2025年2月27日19時(日本時間)付で英国科学誌『Nature Communications』に掲載される。

詳しくは、→https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2025/02/post-791.html

2025-03-01 | Posted in 研究情報 |