研究情報

東大、理研等研究G、光合成活性持つ葉緑体を動物細胞へ移植成功。光合成行う動物細胞作製の可能性(2024.10)

 東京大学、理化学研究所、東京理科大学、早稲田大学の共同研究グループは、藻類の葉緑体をハムスターの動物培養細胞に移植し、動物培養細胞内で光合成反応を検出することに成功したと発表した。

 今回、開発した葉緑体移植法を用いて動物培養細胞に導入した葉緑体は、少なくとも2日間、動物培養細胞内で維持され、光合成活性を保持していた。

 今回の葉緑体移植技術の開発により、動物細胞から酸素を発生させるとともに、排出される二酸化炭素を削減する突破口を開くことができた。葉緑体移植により、光によるクリーンエネルギーを用いて動物培養細胞の増殖を促進することが可能になり、細胞培養コストの低下や二酸化炭素排出の削減が期待できる。

 今回開発した葉緑体移植法は、従来の導入機械や物理的手法を用いずに、動物細胞内に葉緑体を導入できる利点がある。

光合成活性のある葉緑体を持つ動物細胞の作製

詳しくは、→https://www.k.u-tokyo.ac.jp/information/category/press/11214.html

2024-10-31 | Posted in 研究情報 |