研究情報
TOWING、カーボンクレジット予約販売・創出のビジネスモデル特許を国内登録。海外登録へ(2024.9)
名古屋大学発スタートアップ・高機能バイオ炭開発の㈱TOWING(名古屋市千種区)は、カーボンクレジットの予約販売に関するビジネスモデル特許について国内登録を完了し、海外登録に向けた活動を開始したと発表した。
経済産業省が中心として策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」に基づき日本のカーボンニュートラルに向けた取り組みが具体的に推進されている。このうち、TOWINGは農林水産省が制定した「みどりの食料システム法」に対応すべく、減化学肥料・農業分野の脱炭素を実現する土壌改良資材である高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」の開発販売と、バイオ炭由来のカーボンクレジットの創出・販売を行っている。また、グローバルでもカーボンニュートラルに向けた取り組みが開始されており、そのための手段としてカーボンクレジットの創出・取引がその一翼を担っている。
TOWINGはグローバルでのカーボンニュートラルに向けた取り組みに活用されるカーボンクレジットに着目し、カーボンクレジットの予約販売・創出に関するビジネスモデル特許(特許第7138390号)を取得した。
本特許はカーボンクレジットの需給調整に関する特許。カーボンクレジットの販売者が、購入者に対してカーボンクレジットの購入予約を受け付け、1つないしは複数のカーボンクレジットの創出プロジェクトを調整したり、組み合わせたりすることで購入予約分のカーボンクレジットを用意し、創出プロジェクトと購入者の取引を円滑にサポートをする際に活用する。例えば、農業分野におけるバイオ炭由来のカーボンクレジットのプロジェクトの場合は、各農家が導入可能なバイオ炭の量を確認・調整し、受け付けた購入予約分のクレジット量を創出する、という活動において本特許を活用する。