研究情報
浜田化学、廃棄マヨネーズの油脂分離技術を開発。リサイクル事業展開に着手(2024.7)
廃食用油回収とそのリサイクル事業を展開する浜田化学㈱(兵庫県尼崎市)は、食品メーカーなどで排出される廃棄マヨネーズを、独自の技術で油脂・水・固形残渣に分離する技術を開発、これまで処理が難しかったマヨネーズのリサイクルに着手すると発表した。
(左からマヨネーズから分離した油脂、水、固形残渣)
食品廃棄物の削減に向けて、食品メーカー各社で廃棄物の堆肥化など再利用が進む一方、廃棄マヨネーズは、油分が多いが乳化しているために再資源化が難しいとされ、そのほとんどが焼却処分されてきた。これらを分離し再生資源にリサイクルすることで、廃棄コストの削減が期待できるほか、分離に成功したマヨネーズ油脂は非常に品質が良く、従来の燃料以外にも工業原料向けのインクなど一定の品質が必要な用途にもリサイクルができ、必要なところに必要な品質の油脂が回る効率の良い循環を生み出すことが可能だ。
さらに分離後の固形残渣については、メタン発酵原料などマテリアルリサイクル用途に向けた検討に着手しており、廃棄ゼロの完全リサイクルを目指す考えだ。
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2024-07-14 | Posted in 研究情報 |