研究情報

NTT・ユーグレナ社、中性子線照射による藻類の品種改良技術開発。油脂生成量最大1.3倍に(2024.7)

 日本電信電話㈱(NTT)と㈱ユーグレナ(ユーグレナ社)は、世界で初めて、中性子線照射による遺伝子変異導入を用いた藻類の品種改良に成功したと発表した。この成果は、藻類のCO2吸収量向上や目的に応じた有用性を高めた藻類を品種改良・生産することで、気候変動に係る様々な課題を解決する基盤技術と期待される。

 これまでの藻類の品種改良法では、培養液など水分を含む物質への透過性が低い電磁波や重粒子線を用いた遺伝子変異の導入が試みられていたが、培養液中で生育する藻類細胞の大部分に対しては効果が及ばないという課題があった。それに対して、電荷を持たず、培養液など水分を含む物質への透過性が高い中性子線にNTTとユーグレナ社が注目し、2種類の中性子線(高エネルギー中性子線と熱中性子線)を用いた品種改良の共同研究を2022年に開始し、研究を進めてきた。

 

中性子線を用いた藻類の品種改良技術の研究フロー

詳しくは、→https://www.euglena.jp/news/20240704-2/

 

2024-07-06 | Posted in 研究情報 |