ニュース情報/政策関連

欧州委員会、中国から不当にダンピング輸入されたバイオディーゼル燃料疑惑の調査へ(2023.12)

 欧州委員会は、11月の欧州バイオディーゼル委員会(EBB:European Biodiesel Board)による公式告訴を受けて、EU市場への中国製バイオディーゼル輸入に対する不当ダンピング疑惑の調査を開始すると発表した。 
 ダンピングが確認され、EUの生産者に損害を与えていることが判明した場合、EUの利益にかなう場合、欧州委員会は不公正取引の影響を是正するための措置(通常は輸入品に対する関税)を課す可能性がある。EU のバイオディーゼル市場は年間 310 億ユーロの規模があり、EU の運輸部門において化石燃料に代わる再生可能な代替手段を提供している。

 不当ダンピング調査の開始は、EUのバイオディーゼル生産者からの訴えに基づいている。EUの生産者は、中国から意図的に低価格でEUにバイオディーゼルが輸入されている証拠を提出しており、そのような低価格には太刀打ちできないため、これらの輸入は自国の産業に深刻な損害を与えていると主張している。

詳しくは、→https://policy.trade.ec.europa.eu/news/european-commission-examine-allegations-unfairly-traded-biodiesel-china-2023-12-20_en

関連情報→https://ebb-eu.org/news/ebb-initiates-anti-dumping-proceedings-against-chinese-biodiesel-imports/

2023-12-20 | Posted in ニュース情報/政策関連 |