ニュース情報/政策関連

米国エネルギー省、テキサス州とルイジアナ州の米国初大規模DAC実証に最大12億ドル投入(2023.8)

 米国エネルギー省(DOE)は、バイデン大統領の対米投資計画の一環として、テキサス州とルイジアナ州にDAC(Direct Air Capture:直接空気回収技術)の商業規模施設の開発を推進するために最大12億ドルを投入すると発表した。この規模のプロジェクトは米国初、バイデン大統領の超党派のインフラ法資金による地域DACハブプログラムの最初のものであり、大規模炭素除去サイトの全国ネットワークを立ち上げ、従来のCO2の対処に比較し、急速な排出削減をサポートする。これらのプロジェクトを合わせると、毎年200万トン以上のCO2 排出量が大気中から除去され、これは約 445,000 台のガソリン車からの年間排出量に相当すると見込まれる。また、各ハブは現在稼働しているDAC施設の250倍以上のCO2を除去することになる。

 選択されたプロジェクトは、(1)プロジェクト サイプレス(ルイジアナ州)と(2)南テキサス DAC ハブ(テキサス州)の2つで、(1)では、Battelle社、Climeworks社および Heirloom Carbon Technologies社が共同で、毎年100 万トンを超えるCO2を大気中から回収し、地下深くに永久貯蔵することを目指す。貯蔵先はメキシコ湾岸の施設に貯蔵する予定。 (2)は、Occidental社の子会社である1PointFive社とそのパートナーのCarbon Engineering社とWorley社が、年間最大100 万トンのCO2を除去するDAC 施設の開発を目指している。

詳しくは、→https://www.energy.gov/articles/biden-harris-administration-announces-12-billion-nations-first-direct-air-capture

 

2023-08-16 | Posted in ニュース情報/政策関連 |