ニュース情報/政策関連

エコマーク事務局、マスバランス方式のバイオマスプラ容器包装にマーク初認定。(2023.7)

 日本環境協会・エコマーク事務局はマスバランス方式による「バイオマス由来特性を割り当てたプラスチックを使用した容器包装」で初のエコマーク認定したと発表した
 昨今、化石資源からプラスチックを製造する工程に、バイオマス原料由来の炭化水素類(バイオナフサなど)を混合し製造したプラスチックが欧州を中心に上市されている。日本でも、2020年頃から大手商社や石油化学事業者を中心に製品化や製造が開始され、今後拡大する動きがある。このプラスチックは製造時のバイオマス原料の投入量と生産量をマスバランス方式と呼ばれる手法で管理し、バイオマス由来特性を割り当てるものである。
 エコマークでは、2022年9月に「エコマーク認定基準における「バイオマス由来特性を割り当てたプラスチック」の取扱方針」を策定し、その取扱方針に基づき、2023年2月にエコマーク商品類型No.140「飲食料品、化粧品、家庭用品などの容器包装Version1」認定基準に、分類Kとして、「バイオマス由来特性を割り当てたプラスチックを使用したプラスチック製容器包装」認定基準を制定した。
 この度、本認定基準において、初めてのエコマーク認定商品(CO・OP味付のり)が誕生した。このバイオマス由来特性を割り当てたプラスチックを使用した容器包装の認定は、国内の環境ラベル制度では初めてとなる。
●商品ブランド名:CO・OP 味付のり
●認定事業者名:日本生活協同組合連合会
 マスバランス方式は、再生可能資源(バイオマス等)の活用を飛躍的に拡大させるとともに、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けた過渡期の方法として国内でも普及することが見込まれており、環境省でも昨年度「マスバランス方式に関する研究会」を開催し、その取り扱いについて議論を開始した。今回の認定を通じて、消費者の認知を進める一助となることを期待している。

詳しくは、→https://www.ecomark.jp/info/release/PR23-04.html                                    関係情報(日本生活協同組合連合会プレスリリース)→https://jccu.coop/info/newsrelease/2023/20230712_01.html

2023-07-13 | Posted in ニュース情報/政策関連 |