研究情報

農林中金と農業脱炭素推進のフェイガー社、業務提携締結。カーボンクレジットで収益向上へ(2023.6)

 農林中央金庫と㈱フェイガーは、農業分野におけるカーボンクレジットの創出支援を通じた脱炭素農業の推進とカーボンクレジットによる収益化の拡大に取り組むことを目的とした業務提携契約を締結した。
 同金庫は、中長期目標として、「投融資先等のGHG(温室効果ガス)排出量2050年ネットゼロ」および「農林水産業者所得の増加」を掲げている。 足元では、脱炭素社会の実現に向けJAグループ内外の関係先にも働きかけながら、農業分野における脱炭素の取組みを進めている。

 フェイガーは農業由来カーボンクレジットの生成を行っており、農業者への脱炭素の取組支援およびクレジット化を通じた収益化を行う日本初のスタートアップ。 2023年度は10都道府県、20地域、100以上の農業者を対象としたプロジェクト組成を見込むとともに、2024年度はタイやミャンマー等の海外プロジェクトをスタートさせる予定だ。 農業における脱炭素の取組みをカーボンクレジットによって収益化させることを通じ、環境に優しい農業を持続可能な形で推進していく。

 本件業務提携では、幅広い農業者に対して脱炭素農業の紹介とカーボンクレジット組成による収益化の提案を行うことで、農業における脱炭素を促進していくものです。 具体的には、日本の水稲作付面積1.4百万ヘクタールに対して3.0百万t-CO2のGHG削減、牛のメタンガス削減において、乳用牛1.4百万頭、肉用牛2.6百万頭に対して2.4百万t-CO2のGHG削減などの実現を目指す。

詳しくは、→https://www.nochubank.or.jp/news/news_release/2023/post-934.html                        関連情報→https://faeger.company/

2023-06-13 | Posted in 研究情報 |