研究情報

東芝エネルギーシステムズ、佐賀市と高性能なCO2吸収液の商用化運用を実施。CO2分離回収設備向け(2023.4)

 東芝エネルギーシステムズ㈱は、このたび、CO2分離回収設備に用いられる高性能なCO2吸収液の開発を佐賀市と共同で実施すると発表した。佐賀市の清掃工場に納入した同社製CO2分離回収設備を用いて、同社研究所が開発した新CO2吸収液を活用し、数千時間、およそ数か月におよぶCO2分離回収設備の連続運転を行う。耐久性を確認後、2023年度中に新CO2吸収液の商用化を目指す。

 同社は、2013年10月に、佐賀市「清掃工場バイオマスエネルギー利活用促進事業」向けに、小型のCO2分離回収実験プラントを佐賀市清掃工場に納入した。2016年には、佐賀市清掃工場に、当時、清掃工場向けとしては世界初となるCO2分離回収商用設備を納入した。それにより、佐賀市清掃工場では、ゴミ燃焼の際に発生する排ガスの一部から、1日で最大10トンのCO2を分離回収している。
 排ガスからCO2を分離する際、低温状態でCO2を吸収し、高温状態でCO2を放出するアミン系の化学水溶液をCO2吸収液として使用している。事業者の観点からは、CO2吸収液の性能向上によるCO2分離回収設備の維持管理費抑制が求められていた。
 このような背景から、同社エネルギーシステム技術開発センターにおいて新CO2吸収液を開発してきた。新CO2吸収液は、CO2回収量1単位あたりの必要エネルギーを現行CO2吸収液と同等に保ちながら、吸収液の劣化度合いを抑えている。そのため、事業者のCO2分離回収設備の維持管理費を低減することができる。また、大気中へのアミン成分排出量が少なく、環境負荷の低減につながる。

(佐賀市のCO2分離回収設備)

詳しくは、→https://www.global.toshiba/jp/news/energy/2023/04/news-20230410-01.html 

 

2023-04-13 | Posted in 研究情報 |