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ヤンマーHDグループと飲食チェーン・梅の花、食品廃棄物活用のサーキュラーエコノミーの取り組み開始 (2023.2)
ヤンマーホールディングス㈱のグループ会社であるヤンマーマルシェ㈱(兵庫県尼崎市)とヤンマーeスター㈱(滋賀県米原市)は、㈱梅の花(福岡県久留米市)と連携し、バイオコンポスターを活用したサーキュラーエコノミーの取り組みを開始したと発表した。
梅の花は、和食レストラン「梅の花」を軸に中華業態、かに料理専門店、テイクアウト専門店等、全国で約288店舗を展開しており、食材ロスの削減や資源の有効活用に注力、京都セントラルキッチンにおいてバイオコンポスターを導入した。京都セントラルキッチンで出た食品廃棄物は発酵分解され、ミネラルが豊富な生成物を堆肥として再利用する。この堆肥を活用して生産された農作物を運営する外食店舗で使用するというもので、このような堆肥を使った農産物が品質・収量ともに安定したことから、京都セントラルキッチンを皮切りに久留米セントラルキッチンでも資源循環の取り組みを拡大している。
梅の花のセントラルキッチンで発生した食品廃棄物を、バイオコンポスター「YC100」で分解処理し、処理後の生成物はヤンマーeスターの特約店である㈱バイオセラーが回収し堆肥化する。ヤンマーマルシェは、生成された堆肥を利用した農作物の生産をパートナー生産者と契約販売を行い、梅の花へ規格外品を含めた全量を供給する。梅の花は、この農作物を加工し、グループの飲食店を通じて生活者に提供することで、資源循環サイクルの構築ができる。また生産者は、ヤンマーマルシェから栽培サポートを受けると同時に、有機質肥料の投入により化学肥料を削減することができる。
バイオコンポスター「YC100」は、1日あたり100kgの食品廃棄物をおよそ80%減量率で分解処理することができるほか、処理後の生成物は土壌活性剤や堆肥として農地に還元する。機械を24時間365日見守るヤンマー独自の遠隔監視サポートシステムにより安定的な稼働をサポートしている。
詳しくは、→https://www.yanmar.com/jp/news/2023/02/14/120216.html