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関西エアポートと阪南市、大阪湾海の森(藻場)保全・再生プロジェクトで連携。大阪・関西万博でも成果発信(2023.2)

 関西エアポート㈱と阪南市は、「大阪湾の海の森(藻場)保全・再生プロジェクト」として、地域 と空港の連携により豊かな海洋環境の創造に共同で取り組んでいくと発表した。また、同取り組みが大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラムの共創チャレンジに登録された。

 前回の大阪万博が開催された1970年は高度経済成長期にあり、大阪湾においては人口増加や産業発展に ともなって水質の悪化などの環境変化が生じた時代であった。また、埋め立てによる土地造成が経済成長を大 きく支えた一方で、自然海浜や藻場・干潟などの浅場が失われた。そのような時代背景のなかで関西国際空港は計画され、「公害のない、地域と共存共栄する空港」を原点として大阪湾泉州沖約5kmの海上に建設された。計画当初から海域環境との調和をめざし、空港島の護岸には緩傾斜石積護岸を取り入れ、海藻類の種付け等も積極的に行いながら、豊かな藻場を造成してきた。

 また、阪南市では、大阪府内で最大のアマモ場を有しており、海を活用した地域学習の実施や大阪湾初となる牡蠣の養殖の実施、ワカメの養殖が「横浜ブルーカーボン・オフセット制度」連携自治体として関西圏初の認証を獲得。また、「アマモ」のブルーカーボン・オフセット認証として、2020年に立ち上がった国の認可法人「ジャパンブルーエ コノミー技術研究組合」のJブルークレジット制度にて認証を獲得するなど、海の環境保全、資源活用に積 極的に取り組んでいる。 大阪万博から50年を経たいま、関西国際空港と一緒に育まれてきた藻場が地域との環境保全活動に役立つことにより、大阪湾全体の未来を築くための一助としたい考えだ。

 世界的に環境問題やブルーカーボンの価値について注目されるなか、関西エアポート㈱と阪南市が共創して本プロジェクトに取り組むことで、シナジー効果が期待できることに加え、全国や世界のモデルケースとして横展開することで、全国・世界の環境問題である地球温暖化の防止や生物多様性の保全につながることをめざしていく。。また、本活動の成果を大阪・関西万博を通じて全国・世界に発信することで、 「海の万博」としてのカーボンニュートラルの実現に貢献していくとした。

詳しくは、→http://www.kansai-airports.co.jp/news/2022/3110/J_230214_PressRelease_seaweed_beds.pdf

 

2023-02-15 | Posted in トピックス |