研究情報
近畿大学、住友商事マシネックス等、廃棄物利用のバイオコークスで鉄鋼業界のCO2削減へ(2022.12)
近畿大学と住友商事インフラ事業部門のグループ会社である住友商事マシネックス㈱(東京都千代田区)は、カーボンニュートラルなバイオリサイクル燃料の「バイオコークス」の普及に向けて連携し、特に鉄鋼業界において、石炭コークスのバイオコークス代替によるCO2排出量削減に取り組むと発表した。鉄鋼業界は、我が国の産業部門から排出されるCO2の35%以上を占めており、鋳鉄溶解炉である電気炉、キュポラともに、CO2排出量削減に向けた抜本的な対策は見えていないのが現状。
バイオコークスとは、従来は廃棄物として処理される食物加工残渣、衣料廃棄物、間伐林などのバイオマスを原料とする固形燃料。2005年に、近畿大学バイオコークス研究所所長の井田民男教授らが開発した。実現にむけて産学連携によるコンソーシアムを立ち上げており、同大学、同社のほかに、㈱ナニワ炉機研究所(大阪府東大阪市)、ヤマトスチール㈱(兵庫県姫路市)、㈱栗本鐵工所(大阪府大阪市)が参画している。バイオコークスの製造設備技術開発、電気炉やキュポラにおけるバイオコークス活用時のCO2削減効果の実証等を担う。
詳しくは、→https://www.smx.co.jp/jp/news/20221128_Release.pdf 関連情報(バイオコークス研究所)→https://www.kindai.ac.jp/meikan/933-ida-tamio.html
2022-12-03 | Posted in 研究情報 |