トピックス,マテリアル他編
日精樹脂工業、PLAに木粉配合の植物由来・生分解性バイオプラを開発・販売開始(2026.9)
2026年9月24日、日精樹脂工業㈱は、100%植物由来・生分解性を有するバイオプラスチック「LignoForm(リグノフォーム)」を開発・販売を開始したと発表した。本材料は、植物由来のPLA(ポリ乳酸)におが屑から生成された木粉を配合した環境対応樹脂。生産開始にあたり本社敷地内に生産設備を新設し、月産7トン、年間84トンの生産体制を構築した。これにより年間92トンのCO2削減効果※が見込める。日精樹脂工業は、材料の供給に加え、最適な成形システム、金型設計支援、量産立上げ支援までをワンストップで提供し、環境配慮型製品の普及を支援する。

近年、脱炭素社会の実現や資源循環の促進に向けた取り組みが世界的に加速する中、プラスチック業界においても環境負荷の低減と持続可能な資源利用への対応が求められている。同社は、こうした社会的要請に応えるため、植物由来のPLA(ポリ乳酸)と木材加工時に発生するおが屑を活用した「LignoForm(リグノフォーム)」を開発した。本製品を通じて、再生可能資源の活用による資源循環の促進と、石油由来プラスチックへの依存低減に貢献する。
LignoFormは、とうもろこしやサトウキビなど植物由来原料から製造されるPLA(ポリ乳酸)をベース樹脂とし、主に長野県産カラマツの加工工程で発生するおが屑を配合した環境対応樹脂。森林で育った木を建材などとして利用し、その加工過程で生じる残渣を新たな製品素材として活用することで、森林資源の有効利用を促進するとともに、資源循環型社会の実現に貢献する。さらに、PLAおよび木粉の双方が植物由来原料で構成されていることから、100%植物由来材料として設計されている。また、ベースとなるPLAは一定の温度や湿度が管理された産業用コンポスト等の適切な環境下において、微生物の働きによって最終的に水と二酸化炭素へ分解される生分解性を有している。石油由来プラスチックへの依存低減に加え、製品ライフサイクル全体を通じた環境負荷低減への貢献が期待されている。
さらに、おが屑をそのまま配合するのではなく微細木粉に加工して利用することにより高い流動性を実現し、薄肉成形や複雑形状にも対応する。製品外観は、木質ならではの自然な風合いや独特の手触りを有し、付加価値の高い意匠性を実現する。加えて、木の風合いを持つ製品を射出成形によって効率的かつ安定的に量産できることも特長である。LignoFormを製品に用いることで、企業の環境負荷低減への取り組みを具体的に示すことができ、製品価値やブランドイメージの向上にもつなげることができる。
詳しくは、→https://www.nisseijushi.co.jp/news/new-product/2822.php
