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水ingと京大発ライノフラックス、汚泥から電力とCO2を同時回収する共同検証を開始。(2026.8)
2026年8月25日、水ing㈱は、京都大学発スタートアップ企業のライノフラックス㈱と共同で下水処理場やし尿処理場、産業排水処理施設などから発生する汚泥・固形残渣を対象とした電力および高純度CO2を回収する 「湿式ケミカルルーピング技術の実証試験を開始したと発表した。
本試験はこれまで実施したサンプルの机上試験や事業性評価から続く一連の検討の一環であり、2026年7月よりプロトタイプを用いた小規模実証に着手している。
<本事業の背景>
下水処理分野では、処理過程で発生する汚泥の減容化や最終処分が課題となっており、その量は国内で年間約234万DS-tonの発生量と言われている。また、持続可能な社会の実現に向けては、エネルギー回収や温室効果ガス削減への取り組みが求められている。
同社ではこれまで、高効率の汚泥脱水、メタン発酵による汚泥からのエネルギー回収、汚泥の肥料化による農業利用、MAP法による汚泥からのリン回収など、その施設・規模・地域特性に合わせた最適な汚泥ソリューションを提供してきた。
本技術は、飛躍的な汚泥の減容化に加え、高効率な発電と高純度のCO2回収を同時に達成することを目指す技術である。さらに従来メタン発酵技術などでは対象にしづらかった中小規模の処理場へも導入可能なシステムが実現すれば、大多数を占める中小規模の処理場へも広く普及することが可能となり、日本の汚泥由来廃棄物の問題解決や脱炭素社会の実現へ貢献する可能性を秘めている。
<本技術の特徴>
●燃焼を伴わない次世代エネルギー変換の仕組み
本技術は、京都大学・蘆田隆一講師の基礎研究を基盤に、水溶液中の化学反応で電力を取り出す次世代エネルギー変換技術である。水分を含んだ湿潤バイオマスにも対応し、バイオマスを燃やすことなく高効率なエネルギー変換を実現、副次的に高純度のCO2を分離・回収する。
従来のバイオマス発電技術と比較して約2~4倍の発電効率を誇り、同量のバイオマスからより多くの電力を取り出せ、バイオマス資源の経済的な活用を可能にする。
また、従来のバイオマス発電が大規模な燃焼設備を必要とするのに対し、本技術は燃焼設備を持たないため、装置の規模を柔軟に設計できる。これにより、中小規模の処理施設へのオンサイト設置や大規模施設を含む幅広い水インフラ施設への導入が可能となる。

