トピックス,エネルギー編
豊田自動織機とDaigasグループ、アンモニア専焼による金属熱処理に国内初の成功。量産規模の実証試験炉で(2026.1)a
2026年1月21日、㈱豊田自動織機と、大阪ガス㈱の100%子会社であるDaigasエナジー㈱は、自動車・産業用エンジンを製造する豊田自動織機東知多工場(愛知県半田市)の鋳造ラインにおいて、国内で初めて、アンモニア燃料のみを用いた金属熱処理工程の実証評価試験(本実証)に成功したと発表した。
本実証では、量産規模の実証試験炉にDaigasエナジーが開発したアンモニアバーナを搭載して自動車用エンジン部品の金属熱処理を行い、量産品と同水準の製品品質となることを確認した。今後もさらなるアンモニア利用の拡大に向け、両社で連携を進めていく。
<実証内容>
本実証では、Daigasエナジーが新たに開発した都市ガス専焼・アンモニア専焼の双方に対応するバーナを、豊田自動織機が新設した実証試験炉に搭載し、エンジン部品の鋳造ラインにおける熱処理工程でアンモニア専焼時の製品品質への影響を検証した。
アンモニアは燃焼速度が遅いため安定燃焼が難しく、燃焼時に窒素酸化物(NOx)が多く発生する、などの技術課題がある。これらの課題を解決するため、Daigasエナジーは、これまで蓄積してきたバーナ開発の知見と、大阪ガス先端技術研究所が有するアンモニア燃焼の基礎知見を活かして、金属熱処理工程での利用を想定したアンモニアバーナを開発した。本バーナは、都市ガス専焼とアンモニア専焼の双方に対応し、実証試験炉におけるNOxや未燃アンモニアなどの発生量の基準値・仕様を満たすよう設計されている。
本バーナを搭載した実証試験炉において自動車用エンジン部品の製造実証を行い、アンモニア専焼でも都市ガス専焼と同等の温度条件を満たし、アンモニアに含まれる窒素成分によって金属がもろくなる「窒化」の影響もなく、実際の量産品と同水準の製品品質を確認した。
本実証を通じて、両社は金属熱処理におけるアンモニア燃料の活用について可能性を見出すことができた。今後は、本実証で得られた成果を踏まえ、金属熱処理工程へのアンモニア燃料の導入に向けた課題の解決や、他の製造設備への利用拡大に向けて、両社で検討を進める考えだ。

詳しくは、→https://www.osakagas.co.jp/company/press/pr2026/1797396_60967.html
