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JFEスチール等7者、グリーン水素を使用した還元鉄試作に成功、日本初。NEDO事業において(2026.8)
NEDOのグリーンイノベーション基金事業「製鉄プロセスにおける水素活用」プロジェクトの「水素だけで低品位の鉄鉱石を還元する直接水素還元技術の開発/直接水素還元技術の開発」において、日本で初めてグリーン水素を用いた還元鉄の試作に成功したとJFEスチール㈱、NEDO、㈱やまなしハイドロジェンカンパニー(YHC)、㈱巴商会、カナデビア㈱、山梨県企業局、水素製鉄コンソーシアム(GREINS)が発表した。
この試作は、NEDOの水素社会構築技術開発事業で建設した水素製造設備からグリーン水素の供給を受け、本プロジェクトで建設した直接水素還元の試験設備を使用したもので、グリーン水素の製造技術開発と利用技術開発が連携することにより実現した。
今後は、引き続き直接水素還元技術の開発を推進し、社会実装を目指す。加えて、プロジェクトの垣根を越えた連携にも力を入れ、鉄鋼分野における2050年カーボンニュートラル実現を目指し、温室効果ガスの排出削減に貢献する考えだ。
<背景>
鉄鋼業は産業部門における最大の二酸化炭素(CO2)排出産業であり、日本全体のCO2排出量の約14%を占めることから、その削減を強く求められている。日本製鉄㈱、JFEスチール㈱、㈱神戸製鋼所、および一般社団法人金属系材料研究開発センター(JRCM)は2022年に水素製鉄コンソーシアム(GREINS)を結成し、本プロジェクトにて、CO2排出量を飛躍的に低減する技術の開発に取り組んでいる。本プロジェクトは、業界を横断した体制を構築するとともに、技術開発と社会実装を見据えた取り組みを特徴とし、多数の国内研究機関と連携しながら開発を進めている。
本プロジェクトの直接水素還元技術の開発テーマでは、規模や仕様の異なる2基の直接還元試験設備(シャフト炉)を建設し、2024年度から直接水素還元技術の開発に取り組んでいる。
<今回の成果>
(1)グリーン水素の供給
山梨県企業局はNEDOの水素社会構築技術開発事業「CO2フリーの水素社会構築を目指したPower to Gasシステム技術開発」の活動として山梨県米倉山に「米倉山電力貯蔵技術研究サイト」を建設し、運用してきた。ここでは、再生可能エネルギーを使用し、カナデビア㈱製の1.5MWのPEM型水電解設備によりグリーン水素を製造し、高圧水素ガスとして輸送および販売する体制を構築している。今回、㈱やまなしハイドロジェンカンパニー(YHC)と㈱巴商会を通じてグリーン水素の供給を受け、還元鉄の試作に使用した。
(2)グリーン水素を用いた還元鉄の製造
本プロジェクトでは、JFEスチール東日本製鉄所(千葉地区)に生産能力15kg/hの小型パイロットプラントを建設し、2024年12月から水素還元の試験を開始している。今回、山梨県米倉山で製造したグリーン水素をトレーラーで運搬・供給し、6月29日から7月1日にかけてグリーン水素を用いた水素還元試験を行い、日本で初めて約1トンの還元鉄を製造した。その結果、グリーン水素を用いた鉄鉱石の安定した還元反応により還元鉄の製造が可能であることを確認した。

今回グリーン水素により試作した還元鉄
詳しくは、→https://www.jfe-steel.co.jp/release/2026/07/260731.html
