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ノルウェー・Norsk e-Fuelと伯・Braskemが提携、回収した炭素をe-ナフサ~プラスチック転換目指す(2025.12)
2025年11月20日、Power-to-Liquid(PtL)技術のパイオニアであるノルウェーのNorsk e-Fuel ASと、ポリマーおよびバイオポリマーの世界的リーダーであるブラジルのBraskemは、e-ナフサをプラスチックバリューチェーンに統合する可能性を探るための戦略的提携を発表した。この提携は、大気中に放出されるはずだった炭素から得られるプラスチックの開発を加速させ、循環型社会に向けた両社のコミットメントを強化することを目的としている。
Norsk e-Fuelは、化石燃料を使わない電力、水、そして回収したCO2を合成燃料や原料に変換する大規模施設を建設することで、PtL技術の産業展開を推進している。同社の計画では、2032年までに少なくとも3つのプラントが稼働し、年間20万トン以上のe-Fuel生産能力を持つ予定である。生産量の約4分の1は、プラスチック製造に使用される多用途の原料であるe-ナフサとして供給される可能性がある。
Braskemのサステナビリティ戦略「カーボン・イン・ザ・ループ」は、再生可能、循環型、かつ炭素効率に最適化したソリューションを通じて、製品と経済における炭素の循環を維持することに重点を置いている。同社は既に、サトウキビエタノールを原料とする再生可能プラスチック「I’m green 」 バイオベースポリエチレンを工業規模で生産しており、分離ルートがまだ実現不可能な市場向けにマスバランス認証ソリューションを提供している。Braskemは、e-ナフサをポリプロピレンなどの必須素材に加工することで、気候変動への影響を大幅に削減できる革新的なプラスチックポートフォリオの拡大を目指している。
この協業は、e-ナフサをプラスチック生産に統合するための枠組みの構築、市場機会の評価、そして循環型ソリューションを求める顧客との連携に重点的に取り組む。また、プラスチック産業における新たなバリューチェーンの構築において、排出ではなく製品を通じて炭素を循環させるCO2回収・利用(CCU)の役割にも焦点を当てる考えだ。
