研究情報
つばめBHB、INPEX・柏崎水素パークへ低温・低圧のオンサイト型アンモニア合成設備納品、試験生産開始(2025.12)
東京科学大学(旧:東京工業大学)発・低温・低圧アンモニア合成技術開発に注力するスタートアップのつばめBHB㈱(神奈川県横浜市)は、同社が開発するエレクトライド触媒技術を用いた低温・低圧の小型アンモニア合成設備の試験運転を行い、商業規模でのアンモニア製造設備の試験運転期間においてアンモニアの生産を確認したと発表した。本設備は、㈱INPEXが推進する「ブルー水素・アンモニア製造・利用一貫実証試験」(柏崎水素パーク)に導入されるアンモニア合成設備を第一実業㈱より受注し、導入したもので、つばめBHBの商用設備第1号機となる。
つばめBHBは、従来のハーバー・ボッシュ法に比べて低温・低圧プロセスを特徴としており、需要地近接でのオンサイト生産を実現している。今回導入された設備は、
・年間500トンのアンモニア生産能力
・コンパクト設計によるオンサイト設置性
を備えており、国産天然ガス由来のブルー水素を原料とする次世代型アンモニア製造の実証として国内初の取り組みとなる。
INPEX社が実施する本実証試験は、ブルー水素・アンモニアの製造、CO2回収・地中貯留(CCUS)、水素発電による電力供給、さらにはアンモニアの需要家への供給までを一貫して行う、日本初(INPEX社発表)の地産地消型モデル。その中で同社は、独自の低温・低圧アンモニア合成プロセスを用いた小型合成設備を納入し、需要地でのオンサイト製造を可能にした。
詳しくは、→https://tsubame-bhb.co.jp/news/cat01/7126/
2025-12-18 | Posted in 研究情報 |
