トピックス,エネルギー編
米・Amogyと韓・Samsung Heavy Industries、アンモニア発電システムの製造で戦略的提携。(2025.11)
2025年11月12日、拡張性と効率性に優れたアンモニア発電ソリューションを提供する米国のAmogyと韓国のSamsung Heavy Industries (SHI:サムソン重工業) は、Amogyのアンモニア発電システムの製造に関する複数年にわたる戦略的契約製造パートナーシップを発表した。本契約に基づき、SHIは韓国に専用施設を設立し、Amogyのシステムを製造・試験する予定である。まずは2026年に浦項で実施されるAmogyのパイロットプロジェクトに必要なシステムから開始する。このプロジェクトは、分散型クリーン発電に向けたAmogyのアンモニア発電システムの技術的成熟度と経済的実現可能性を実証するものである。
この提携は、 SHIが2024年12月にAmogyへの戦略的投資を実施したことを契機に始まった、AmogyとSHIの船舶向け次世代アンモニア発電システムの開発・導入における継続的な協業をさらに拡大するものである。この関係をさらに拡大するため、SHIは複数年契約に基づき、Amogyのシステムの契約製造業者となる。両社はまた、陸上および海上発電用途向けにAmogyのアンモニア発電モジュールを最適化するための共同研究も行う。
Amogy独自のアンモニア発電技術は、高度な触媒材料を活用し、現場でアンモニアを効率的に水素に変換する。生成された水素は燃料電池またはエンジンに供給され、二酸化炭素排出量ゼロの高性能発電を実現する。モジュール設計により、柔軟性と拡張性に優れ、信頼性と効率性が求められる分散型発電や海洋用途に最適である。
SHIは、Amogyの技術向上を支援するため、試験方法と基準の開発、プロトコルの確立、製造設備とプロセス管理システムの構築、そして原材料サプライチェーンの構築を計画している。また、SHIは2025年末までに巨済造船所のアンモニア実証施設を拡張し、Amogyのシステムの製造と試験に利用する予定である。
