トピックス,エネルギー編
竹中工務店、建設現場におけるHVO高混合軽油の実証実験を開始。建設重機のエンジン性能・操作性への影響検証(2025.11)
竹中工務店は、建設現場内の燃料使用で排出されるCO2削減に向け、次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を建設重機に用いた実証実験を開始した。
実証実験は、東京都内の建設現場(江戸川清掃工場建替工事)で行い、㈱ユーグレナが開発した「サステオ」の性能を検証する。「サステオ」は、HVO(Hydrotreated Vegetable Oil:水素化処理植物油)を51%混合した軽油。
本実証実験は、東京都が助成する「令和6年度新エネルギー推進に係る技術開発支援事業」における「新規HVO混合燃料の開発及びサプライチェーン構築とその社会実装」として採択された取り組みの一つである。ユーグレナと連携し、竹中グループの㈱朝日興産と平野石油㈱の2社が、江戸川清掃工場の建設現場に同燃料を供給。この現場で建設重機に長期間使用することで、エンジン性能や操作性等への影響がないことを実証するとともに、燃料供給体制等の運用上の課題解決に取り組む。

建設現場での導入状況
<「サステオ」(HVO51%混合軽油)について>
ユーグレナが開発した「サステオ」は、軽油規格に適合している。従来のHVO100%品は密度が軽油と比べて低いことから、地方税法上、軽油が燃料タンクに残った状態で継ぎ足すことができなかった。「サステオ」は、軽油への継ぎ足しが可能なため、頻繁に建設現場間を行き来するラフテレーンクレーンのように公道を走行する建設重機への活用が容易になる。
