トピックス,エネルギー編
韓・現代自動車(Hyundai Motor)、次世代の燃料電池電気自動車(FCEV)発表。水素技術と電動モビリティの新基準確立へ(2025.11)
2025年11月11日、現代自動車(Hyundai Motor)の新型NEXOは、拡大を続ける電動車ラインナップの中でも際立つモデルであり、ゼロエミッション輸送の新たな基準を打ち立てる準備が整った。今週、現代自動車は世界中のメディアを韓国に迎え、次世代燃料電池電気自動車(FCEV)を特別に体験する機会を設けた。2026年初頭の世界発売に先立ち、その卓越した航続距離、パワー、そして洗練された性能を披露した。
新型NEXOは、燃料電池(FC)システムとパワーエレクトロニクス(PE)システムの両方に大幅なアップグレードが施され、パワートレイン技術の大きな飛躍を遂げている。
これらの改良の中核を成すのは、バッテリー出力を40kWから80kWへと倍増させる新開発のPEシステム。このシステムは、より効率の高い水素燃料電池スタックと連携し、最大総出力は従来の95kWから16%増の110kW、正味システム出力は85kWから11%増の94kWを実現した。これらの改良により、システム総出力は135kWから驚異的な190kWへと向上した。
この出力増加により、新しい電気モーターは 150kW を供給できるようになり、0~100km/h の加速時間が 9.2 秒からわずか 7.8 秒に 短縮され、素早い加速と確実な追い越し性能を実現する。
新型NEXOは、わずか5分の水素充填で826km(WLTP)の航続距離を実現し、卓越した効率性と使いやすさを実現している。水素システムの貯蔵容量は、前世代モデルの6.33kgから6.69kgに増加したが、車内スペースはそのまま。水素貯蔵密度の向上と燃費向上により、NEXOの電気自動車としての航続距離(AER)における競争力がさらに強化されている。
その他の改良点としては、低温作動性の向上、メンブレン構造の耐久性向上、セル均一性の向上などが挙げられる。新しい「ウェイクアップ」凍結防止機能をはじめとする最適化により、寒冷地でも信頼性の高い性能を発揮し、一年を通して快適なドライビングを実現する。
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