トピックス,エネルギー編

商船三井G、アンモニアを燃料とする船舶用補助エンジン開発PJが英国政府海事脱炭素化支援プログラムに採択(2025.8)

 ㈱商船三井グループのMOL(Europe Africa)Ltd. が参画し、英国のCarnot Ltd.が主導するアンモニアを燃料とする船舶用補助エンジン開発プロジェクトが、英国運輸省の英国海運排出削減室(UK Shipping Office for Reducing Emissions:UK SHORE)が展開する支援プログラムの一環である「Clean Maritime Demonstration Competition Round 6」に採択された。これにより、当プロジェクトは英国政府の支援を受けながら、2025年9月から2026年3月にかけて実施される予定である。

 当プロジェクトは、商船三井が出資しているCarnot社が主導するものです。Carnot社は、耐熱性の高い素材でエンジンを製造することで、冷却過程でのエネルギー損失を省き、熱効率を高め燃料消費率を飛躍的に高める技術を開発しているベンチャー企業。当プロジェクトには、MOL(Europe Africa)Ltd.に加え、英国拠点の企業や学術機関であるDe Courcy Alexander Ltd.、Houlder Ltd.、Clean Air Power GT Ltd.、サウサンプトン大学が参画している。当プロジェクトでは、アンモニアを燃料とする船舶用補助エンジンの開発および導入計画を策定することで、海運業界における温室効果ガスの排出削減と運航コストの低減を目指す。

 当プロジェクトでは、サウサンプトン大学が高度な燃焼シミュレーションを行い、Clean Air Power GT Ltd. が補助エンジンにアンモニア燃料を効率よく送り込む技術の開発を担う。Houlder Ltd. はアンモニア船舶用補助エンジンを設置するための技術的な専門知識を提供し、De Courcy Alexander Ltd. は普及促進のために市場ポテンシャルや競争環境、リスク評価、戦略策定などを行う。MOL(Europe Africa)Ltd. は、船舶運航面での知見、船隊管理の専門性、次世代燃料の導入に向けた戦略的指針を提供し、段階的な導入戦略の策定に貢献する。

詳しくは、→https://www.mol.co.jp/pr/2025/25068.html

2025-08-09 | Posted in エネルギー編, トピックス |