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住友林業、米大手製材・Teal Jones Groupをグループ化。海外初木材コンビナート事業展開へ(2025.7)
住友林業㈱は、100%子会社のSumitomo Forestry America, Inc.(米国 テキサス州ダラス:SFAM社)を通じ7月1日、北米大手の製材会社Teal Jones Groupより、Teal Jones Louisiana Holdings LLC(TJLH社)の持分100 %を取得、その子会社のTeal Jones Plain Dealing, LLC(TJPD社)の持分57.05%を取得し連結子会社化する。これを核に同社初の米国木材コンビナート事業の展開を目指す。ルイジアナ州で住宅及び集合住宅向けのディメンション材などの製造とマスティンバーの製造も検討し、原木を余すことなく使い切るカスケード利用により木の価値を最大化する。既存の米国分譲住宅事業・不動産開発事業やFITP事業との相乗効果で米国市場での更なる事業拡大を目指す。
<事業概要>
TJPD社がルイジアナ州に保有する約100haの広大な土地と工場を活用し、住宅に使用するディメンション材(構造部材)等を製造する。本工場では年間約1,000千m3の原木を投入し、一般的な米国住宅約14,000戸分に相当する年間約500千m3のディメンション材等の生産を計画。外部需要先への販売やFITP工場や分譲住宅事業、不動産開発事業など自社グループへの供給を予定している。さらに敷地内の約40haの遊休地を活かし、今後需要の拡大が見込まれるマスティンバーの製造や木材製材品生産・販売を見据える。製造過程で出たチップや製材残渣はバイオマス発電燃料やバイオリファイナリーなどへの利用も検討していく。木材のカスケード利用により木材の価値を最大化し、米国での木材コンビナート事業の展開を目指す考えだ。