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シンガポール航空GとSAF生産注力のAether Fuels、SAF調達に関する覚書締結(2025.2)

 シンガポール航空(SIA)グループは、米国と東南アジアにSAF製造工場の設立を計画しているシンガポールの燃料テクノロジー企業、Aether Fuels(Aether)から純粋なSAFの調達に関する覚書(MoU)に署名した。

 この契約では、SIA グループが、Aether 工場が商業生産を開始した時点から5 年間、5 年間の延長オプション付きで純 SAF を調達する意向を概説している。純SAFは通常のジェット燃料と混合され、シンガポール航空とスクートが運航する特定の空港に供給される。

 Aetherは、革新的で独自のAether Auroraテクノロジーを採用し、廃棄炭素原料を使用して燃料を生産する。この方法により、プラントの資本コストが削減され、生産効率が向上し、既存の技術と比較してSAF収率が向上する。

 シンガポール航空の最高サステナビリティ責任者Lee Wen Fen氏は次のように述べた。「今回の提携は、2050年までに炭素排出量を実質ゼロにするという当社の長期的脱炭素化目標に向けたSIAグループの取り組みにおける新たな一歩となる。Aetherのような志を同じくするエコシステムパートナーと協力することで、当社は運航業務におけるSAFの導入を加速・拡大し、より持続可能な航空旅行の基盤を築くことを目指している」

 Aetherは、2022年にテマセクが支援するディープテックベンチャー企業Xoraによって育成され、資金提供を受けた。それ以来、同社は東南アジアチームを成長させ、研究開発拠点があるシカゴでの事業を拡大してきた。Aetherが米国と東南アジアで今後予定している商業規模の生産プロジェクトでは、国際航空向け炭素オフセットおよび削減スキーム(CORSIA)認定のSAFを生産する予定だ。これらのプロジェクトは、最低でも75%のGHG削減を達成する予定であり、航空業界の持続可能性の取り組みに大きく貢献するものである。

詳しくは、→https://www.singaporeair.com/en_UK/sg/corporate/newsroom/press-release/2025/January-March/sia_aether_fuels_mou_saf/

 

2025-02-05 | Posted in トピックス, マテリアル他編 |