研究情報

大阪公立大研究G、廃棄物からの再生液肥リン含有量を大幅向上。循環型次世代農業に向けて(2024.12)

 植物の生育に必要なリンや窒素の多くは、化学肥料でまかなわれている。しかし、過剰使用などの影響で地球上のリンや窒素の量が増加しており、さまざまな環境問題を引き起こしている。そのため、リンや窒素を循環させて持続可能な農業を目指す動きが世界中で広がっており、日本でも2050年までに化学肥料の使用量30%削減を目標に掲げている。

 大阪公立大学大学院の研究グループは、水耕栽培が中心の植物工場などで使用される液体化学肥料の置き換えとして、生ごみなどの廃棄物から液体肥料(再生液肥)を作製する技術に着目した。これまでの作製方法ではリンが沈殿することが課題だったが、再生液肥のpHを下げてリンを溶かした後、元のpHに戻すことで、リンの含有量が高い再生液肥の作製方法を確立した。本成果を応用し、廃棄物に含まれるリンを液体肥料として再利用することで、循環型次世代農業の発展に繋がることが期待される。

詳しくは、→https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-14729.html

2024-12-10 | Posted in 研究情報 |