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欧州議会、再生可能エネルギー指令(EU RED III)、ReFuel EU航空規則を採択(2023.9)
欧州議会は、9月12日に再生可能エネルギー指令(EU RED III)を、13日にReFuel EU航空規則を採択した。
いずれも今後数週間以内に発効する予定。EU RED III は追ってEU 加盟国で法律に組み込まれる予定だが、ReFuel EU 航空規則は EU 全体に直接適用される。
欧州議会は、ReFuel EU 航空規則において、ジェット燃料混合供給に関し、EUの空港と燃料供給業者に対し、2025年から航空燃料の少なくとも2%をSAFなどのグリーン燃料にすることを義務付ける。この割合は5年ごとに増加し、 2030 年、2035 年に20%、2040年に 34%、2045年に42%、2050年に70%。さらに、特定燃料混合のケース、e-ケロシンなどの合成燃料を使用の場合は、2030年に1.2%、2032年に2%、2035年に5%、そして徐々に増加、2050 年には35%を使用する必要がある。
新しい航空規則によると、「持続可能な航空燃料」という用語には、合成燃料、農業または林業残渣、藻類、生物廃棄物、廃食用油、または特定の動物性脂肪から製造される特定のバイオ燃料が含まれる。廃ガスや廃プラスチックから生成されるリサイクルジェット燃料も「グリーン」とみなされる。欧州議会は、飼料および食用作物ベースの燃料、およびパームおよび大豆原料由来の燃料は持続可能性基準を満たさないため、グリーンとして分類されないとしている。
詳しくは、(EU RED III)→https://www.europarl.europa.eu/news/en/press-room/20230911IPR04926/meps-back-plans-to-boost-use-of-renewable-energy
詳しくは、(ReFuel EU航空規則)→https://www.europarl.europa.eu/news/en/press-room/20230911IPR04913/70-of-jet-fuels-at-eu-airports-will-have-to-be-green-by-2050