研究情報

米・LanzaJetとLanzaTech、ニュージーランド国内SAF生産の研究パートナーに。政府、ニュージーランド航空とATJ技術をベースに(2023.6)

 持続可能な燃料技術で燃料の生産を行う LanzaJetと、廃棄物から革新的な炭素回収・利用 (CCU)企業であるLanzaTech Global, Inc.は、ニュージーランド航空とニュージーランドビジネス・イノベーション・雇用省(MBIE)によって、ニュージーランド国内の持続可能な航空燃料(SAF)生産の商業的生産の実現可能性と持続可能性を判断するため、研究の第2段階において研究パートナーとなったと発表した。
 この研究は、主に森林残渣を中心に、ニュージーランド国内の廃棄物を使用して SAF を生産する方法を検討するもの。LanzaTech は、商業的に導入されているガス発酵技術を通じて廃棄物原料を低炭素エタノールに変換し、LanzaJet は実証済みのスケールアップされた Alcohol-to-Jet(ATJ) 技術によりエタノールをSAFに変換する。ニュージーランドのオークランドに設立されたLanzaTech研究所は、サプライチェーンのリスク評価を実施すると同時に、家庭廃棄物を利用してガス化によってエタノールを生産する可能性も評価する。
 LanzaTech CEO のJennifer Holmgren氏は、「新たな雇用を創出し、現在選択肢が限られている分野に必要な量の持続可能な燃料を届けるために、SAF 施設の世界展開を加速しなければならない。私たちは、国内の廃棄物や残渣物を有効に再利用し、エネルギー安全保障と地域成長の機会を可能にする未来を実現するためにニュージーランド航空とニュージーランド政府が示したリーダーシップに感謝する」と語った。
 LanzaTechとLanzajetは、原料オプションや地域への経済的影響を含むエンドツーエンドのサプライチェーンを評価することで、研究の第2段階を支援するために、アンポール・グループの完全子会社でニュージーランド最大の燃料小売業者であるZエナジーを選択し、進める。2024 年半ばまでに、予定されているこの研究の完了後、さらなる開発やエンジニアリング作業など、プロジェクトの次の段階に進むかどうかが決定される。

詳しくは、→https://ir.lanzatech.com/news-releases/news-release-details/lanzajet-and-lanzatech-selected-air-new-zealand-and-new-zealand

 

2023-06-17 | Posted in 研究情報 |