研究情報
東京大学等の研究G、温暖気候の森林の高い炭素生産性を解析。低木種など樹木種多様性貢献(2023.3)
東京大学、北海道大学、ワーゲニンゲン大学、群馬大学など内外の共同研究グループは、インドネシアやマレーシアの熱帯林から台湾や沖縄の亜熱帯林、そして鹿児島の暖温帯林から北海道の亜寒帯林に至る60の森林の継続調査のデータを用いた解析から、より温暖な森林ほど、相対的な(炭素量当たりの)年間炭素生産量が高い低木性樹種の比率が高くなることによって、同じ樹木炭素量を持つ森林の炭素生産量がより高くなることを明らかにした。
従来の研究では、気温と樹木種多様性、そして森林生産の間の相関関係を示すに留まっていましたが、樹木種レベルの生産に注目した本研究では、これらの間の結びつきをはじめて機能的に解明した。自然林の持続的管理では、炭素量が大きく、生産量も大きい高木種の保全が強調されてきましたが、本研究によって、低木種を含む樹木種多様性の保全が森林生産量の維持にとって重要であることが明らかにされた。
詳しくは、→https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20230314-1.html
2023-03-15 | Posted in 研究情報 |